KING OF TIME(KOT)を導入したものの、「残業代の集計が思うようにいかない」「給与ソフトへの連携が複雑で手作業が発生している」とお悩みではありませんか? 現場ごとに勤務体系が異なったり、早出や深夜勤務が発生したりする業界では、初期設定のわずかなズレが大きな計算ミスに繋がりかねません。
今回は、先日行った活用支援の事例をもとに、KOTの「カスタム項目」を活用して、複雑な残業代計算を劇的にシンプルにするプロのテクニックをご紹介します。
目次
1. なぜ「デフォルトの項目」だけでは不十分なのか?
KOTには標準で「所定」「残業」「深夜残業」などの項目が用意されています。しかし、これらをそのまま給与ソフトに紐付けようとすると、項目数が多すぎたり、割増率の管理が複雑になったりすることがあります。これらを解決するのが「カスタム項目」です。
2. プロが教える「割増率ごと」の合算テクニック
給与計算をシンプルにする最大のコツは、「同じ割増率の項目を一つにまとめる」ことです。
例えば、以下のようにカスタム項目を作成します。
- 「残業合計(1.25倍)」: 通常の残業、早出残業、法定外休日の残業など、1.25倍で支払うべき時間をすべて合算します。
- 「深夜合計(0.25倍)」: 深夜時間帯(22時〜5時)の労働時間をすべて合算します。通常の残業が深夜に及んだ場合は、「残業合計(1.25)」+「深夜合計(0.25)」で合計1.5倍として計算できます。
このように設定することで、給与ソフトに受け渡す項目を5つ程度に絞り込むことができ、入力ミスや確認の手間を大幅に削減できます。
3. 「早出」が残業に含まれない?設定のチェックポイント
ご相談でよくあるのが、「早出をしたのに残業時間にカウントされていない」というトラブルです。 これは、雇用区分設定の「早出を残業時間に含める」というチェックボックスが外れていることが原因である場合が多いです。
まとめ
KOTは自由度の高いツールですが、設定次第で「使いやすさ」が大きく変わります。 特にカスタム項目を使いこなすことは、毎月の給与計算担当者の負担を減らすだけでなく、未払い残業代のリスクを防ぐことにも繋がります。
「自社の就業規則に合わせた最適な設定ができているか不安」という方は、一度専門家による設定診断を受けることをお勧めします。
